当店で往年のベストセラーだったバッグ、
昨年秋に、グローブレザーを使った新生
この度新たにラインナップに加わったのは、
革の種類を変えたスムース革のグランバロン。
デザイナーの河本さんも、見惚れたほどの
上質なヌメ革を贅沢に使い、風格さえ漂って
見えるグランバロンが誕生しました。
革の原点ともいえる素材を使った、育つ鞄
今回の主役は「アラバスタ」という革。
使い込むことで味わいを増す、タンニン
なめしの素上げ革です。
「素上げ」とは、革本来の風合いを大切に
仕上げられたもの。革はもともと生き物
なので、牛さんが生きていた時の血管の跡や
シミ、キズなどが表面に残っています。
それを敢えて隠さず、素の状態で仕上げる。
これは革そのものが上質でなければできない
ことで、特に昨今非常に貴重です。
また表面を覆い隠すような加工をしていない
ために、制作の過程でも傷やスレを避け、
革の状態を確認しながら進める、とても
神経を使う作業になるんですね。
グランバロンの生みの親である、
デザイナーの河本静香さんは、アラバスタの
魅力を「革に興味をもった人がはじめに
好きになり、色々なタイプの革を一通り
味わってから、また思い出して初心にかえる。
そんな『原点』のような革」と仰っていました。
一目でいい革だとわかる艶っぽい表情。
経年変化で適度なやわらかさが加われば、
より女性の身体に優しく沿う、とっておき
のトートバッグになることでしょう。
ノートPCも入り、隠しポケットも使いやすく
今回のモデルは、しっかりしたオイル
レザーなので、グローブレザー版が約470g
なのに対し、約550gと少し重くなります。
その分はりがあって形がきれいに出る、
丈夫なのでノートPCを入れることもできる
といったメリットがあります。
グランバロンならではの「隠しポケット」も
健在。こちらは内側にスナップボタンが
ついていて、縫い目等を表に響かせずに、
スマートフォンや定期券を出し入れしやすい
よう工夫された仕様になっています。
東袋をモチーフにした多角形のフォルムが特徴的。肩掛けの際、女性の身体に収まりやすく、角が当たりにくいデザインであることがよく分かる
長く美しい状態で使い続けるコツは?と
尋ねると、上質な革であればあるほど、
きまって返ってくるのは「とにかく使う
ことが一番の手入れ」という答え。
グランバロンらしい、多角形のフォルムが
より際立つ革ですので、荷物が少ない時
でも、貧相になりません。
世代も時代も問わず、いつも一軍バッグと
して活躍してくれる。そんな、独特の
存在感を備えたグランバロンです。
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